ひこぼしの米国株投資〜オニール、ミネルヴィニ派〜

てきとー投資からの脱却 ~オニールとミネルヴィニの狭間で~

収益安定性から意味ある成長が認められる銘柄を探す

オニールが提唱したCAN-SLIM手法の「A:年間の収益増加」では収益の増加が意味ある成長かどうかを問いています。

見極める方法として収益安定性を上げています。

収益安定性:
四半期ごとの収益をチャート上に点で示し、その点の周囲にトレンドラインを描き、それが基本的な収益トレンドからどの程度乖離しているかを測る

過去5年間の収益安定性が20~30%以下が望ましく、30%以上は景気循環の傾向がよりつよく、成長の見込みが低いと言っています。

株探のサイトから過去2年程度の収益安定性を求めるシートをGoogleスプレッドシートで作成しました。

収益安定性を以下の基準で評価しています。

評価 収益安定性
S 0~20%
A 20~25%
B 25~30%
C 30~100%

評価SとAが合格です。

下図がメディアドゥの収益安定性の評価結果です。

f:id:hikovo4:20170611160845p:plain

四半期ごとのバラツキは大きそうですが、意外に評価はSになります。

収益も右肩上がりで成長していることが見て取れます。
本当は指数関数のような成長が理想なのですが、そこまではよくありません。

下図がペッパーフードサービスの収益安定性の評価結果です。

f:id:hikovo4:20170611160903p:plain

収益安定性はB評価ですが、収益は指数関数のような上昇カーブを描いています。

収益安定性がB評価以上なら収益安定性より収益の上昇率を重視したほうが良さそうです。

収益安定性の評価シート

作成したシートは以下で共有しています。

docs.google.com

B2セルに銘柄コードを入力するとその銘柄の収益安定性を評価することができます。

株探の仕様が変わった際は使えなくなる可能性がありますので悪しからず。

あまりデバッグしていないので不具合があるかもしれませんがその際も悪しからず。

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オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

CAN-SLIMをモメンタム要素とグロース要素に分類してみた

モメンタム・グロース投資家として有名なオニールが提唱した投資法にCAN-SLIM手法があります。

  • C:当期四半期の1株当たり利益
  • A:年間の収益増加
  • N:新製品・新経営陣・新高値
  • S:株式の需要と供給
  • L:主導銘柄か、停滞銘柄か
  • I:機関投資家による保有
  • M:株式市場の動向

とてもキャッチーな名前のCAN-SLIM手法をグロース要素とモメンタム要素に分類すると以下のようになります。

項目 グロース要素 モメンタム要素
C
A
N
S
L
I
M

前半のCANがグロース要素でN以降のN-SLIMがモメンタム要素です。

グロース要素を学びたい場合は前半のCAN、モメンタム要素を学びたい場合はN-SLIMを重点的に理解するのが良いです。

前回の記事で「オニールの成長株発掘法」の太字を書き写すのがおすすめだと紹介しましたが、
私のノートにはモメンタム要素が大挙しておりグロース要素はごくごく少数でした。

モメンタムに偏るも頷けます。

今後はCANを重点的に学んで収益バリュー投資に活かせるようにしたいと思います。

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オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

tekitoounyou.hatenablog.com

太字を書き写すだけで偉大な投資家の仲間入り?〜オニールの教え〜

現在は収益バリュー投資にお熱ですが、以前はモメンタムを重視したグロース投資を意識していました。

その原因になったのが「オニールの成長株発掘法」です。

オニールの成長株発掘法 ? 良い時も悪い時も儲かる銘柄選択をするために

オニールの成長株発掘法 ? 良い時も悪い時も儲かる銘柄選択をするために

  • 作者: ウィリアムオニール,竹内和巳,松本幸子,増沢和美,William J. O'Neil
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2001/02/21
  • メディア: 単行本
  • 購入: 3人 クリック: 4回
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最新の第四版がどうか定かではありませんが、私が保有している初版では要所要所が太字になっています。

太字の箇所はどれも素晴らしく、そのほとんどをノートに書き写しました。

内容はどれも分かりやすく成功のイメージが湧き上がってきます。

実践する前から偉大な投資家の仲間入りをしたかのような錯覚に陥るほどです。

その中から特に気に入った内容を3点紹介します。

一般的な投資家の大多数が高いと感じるときにその株を買い、それが相当値上がりしてついには大衆投資家の一部がその魅力に気づき始めたころに売ることである。

.

マーケットがいつ天井に達したか、あるいは底を打ったかを見極めることが、この複雑なゲームの50%を占める。またそれは投資手法のカギであり、プロも素人も含めたきわめて数多くの投資家に欠落しているものでもある。

.

忘れないでほしいのは、良い株などというものは存在しないということだ。値が上昇しない限り、すべて悪い株なのである。

どれもモメンタム投資の真髄を表した言葉です。

今思うとモメンタム要素のみにフォーカスした投資をしていたため成績が振るわなかった気がします。

株価が上昇している=グロース銘柄という短絡的な思考により、オニールの戦略を履き違えていました。

オニールが唱えているグロース要素は収益バリュー投資でも重要なためこれからも理解を深めたいと思います。

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オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

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"敗者"を売り、"勝者"を保有するのが正解とは限らない?

初めて「ピーター・リンチの株で勝つ」を読んだときはバリュー投資に対する偏見や流し読みにより身になっていませんでしたが、改めて読み直すと一言一言が身に染みます。

ある人々は、自動的に"勝者ーー株価が上がっているものーー"を売り、"敗者ーー株価が下がっているものーー"を保有し続けている。
これは、咲いている花をむしりとり、雑草に水をやるのと同じことである。

花のくだりはエナフンさんが好きなフレーズです。

しかし、このフレーズには続きがあります。

またある人々は、自動的に"敗者"を売り、"勝者"を保有しているが、これもあまりうまくいくとは思えない。
どちらの戦略も、現実の株価の動きと会社のファンダメンタルズの価値を結びつけているからである。

一見すると「じゃぁどうすればイイんだよ?」って感じです。

「自動的に」は問題ですが"敗者"を売り、"勝者"を保有するのが正解とは限らないと明言されると身が引き締まります。

よりよい戦略とは、ストーリーとの関連で株価がどう動いていくかによって、株の組み入れを増やしたり減らしたりして循環させるとこだと、私は思う。

株価が上がり過ぎていれば売り、また割安になれば買い戻す。
株価が下がっていてもファンダメンタルズが良ければ買う。
と言っています。

有名な個人投資家などがしている保有比率を調整する行為はまさにこれであり、ピーター・リンチが推奨している戦略です。

読み返すと新たな発見があるので今後も定期的に「ピーター・リンチの株で勝つ」などの良書は読み返して理解を深めたいと思います。


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ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け

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純金融資産保有額の階層別にツリーマップをつくってみた

野村総合研究所が2016年に発表した保有資産階層別のピラミッド図があります。

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日本の富裕層は122万世帯、純金融資産総額は272兆円

この図はとても分かりやすく、よくできているのですが上位層と下位層の差をパッと見で正確にイメージするには適していません。

そこで、保有資産階層別の保有資産規模と世帯数のツリーマップをそれぞれ作ってみました。

f:id:hikovo4:20170604111634p:plain

f:id:hikovo4:20170604111654p:plain

保有資産規模はそこまで違和感がないですが、世帯数はすごく違和感があります。

上位層の世帯数は極端に少ないです。

超富裕層に至っては世帯数が少なすぎて文字の潰れ加減が半端ない。

数値から予想はできていましたが改めてツリーマップにするとその差は圧巻です。

ちなみにバブルチャートにするとこんな感じです。

f:id:hikovo4:20190812222222p:plain

マス層以外の世帯数の少なさと上位層ほど平均保有資産が多いことが一目瞭然です。

私が憧れ、目指している億り人の階層である富裕層がいかに狭き門かが伺えます。

目標は高いほうがよいですが、改めて高い目標であることを思い知らされます。

現在私はマス層です。今後はアッパーマス層、準富裕層、富裕層と着実に上の層へのステップアップしていきたいです。

お金持ちの教科書

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