制限率幅(制限値幅のレシオ換算)
株価が1日のうちに極端に変動しないよう制限値幅という制度があります。
ストップ高、ストップ安になる値幅ですね。
株価は通常、額(値)ではなく率で変動します。
1,000円の銘柄が1日に50円値上がりすると結構上がったと感じるのに対して、10倍の10,000円の銘柄が1日に50円値上がりしても大した値上がりには感じないでしょう。
株価は率で変動するにも関わらず制限値幅をまとめた表には率が記載されていないため作ってみました。
ボリュームゾーンである10,000円以下の制限値幅、制限率幅の表を下に示します。
基準値段 | 制限値幅 | 制限率幅 |
---|---|---|
100円未満 | 上下 30円 | 30.3% 〜- |
200円未満 | 50円 | 25.1% 〜50.0% |
500円未満 | 80円 | 16.0% 〜40.0% |
700 円未満 | 100円 | 14.3% 〜20.0% |
1,000円未満 | 150円 | 15.0% 〜21.4% |
1,500円未満 | 300円 | 20.0% 〜30.0% |
2,000円未満 | 400円 | 20.0% 〜26.7% |
3,000円未満 | 500円 | 16.7% 〜25.0% |
5,000円未満 | 700円 | 14.0% 〜23.3% |
7,000 円未満 | 1,000円 | 14.3% 〜20.0% |
10,000円未満 | 1,500円 | 15.0% 〜21.4% |
※ TOPIX 100構成銘柄は若干異なります。
500円以上700円未満の制限率幅は14.3%〜20.0%と低い水準です。
ストップ高を狙うなら500円以上700円未満の銘柄がよいかもしれませんね。
「稲妻が輝く瞬間」に居合わせなければならない…のか?
投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に居合わせなければならない
「敗者のゲーム」の有名な一節です。
この一節は1980~2008年の間のS&P 500の年収益率が11.1%に対してベストの上昇日10日を逃すだけで年収益率が8.6%に低下することなどに由来します。
今回はこの現象について検証します。
検証条件
年数はPCのスペックの関係で10年に減らしています。
1年間の営業日数は東京条件取引所のおおよその営業日数の245日を採用しています。
検証データは楽をするために正規分布の乱数から作成しています。
年平均の正規分布の平均は上記のS&P 500の年収益率に近づけるために0.1にしています。0.11にすべきでしたがご愛嬌。
年平均の正規分布の標準偏差は適当です。グラフが株価のようになる程度の数値にしました。
前提条件
株価は正規分布に従うことを前提に話を進めます。
実際の株価は正規分布より暴騰、暴落の回数が多いとどこかで見た気がしますが大変なので正規分布に従うこととします。
検証情報
これから示す検証結果は複数回の平均ではなく、1回の検証結果です。
数回検証して傾向は変わらないことを確認しています。
示す検証結果は検証データ(基準)の年収益率が「敗者のゲーム」のS&P 500に近い際の結果です。
検証結果
年収益率は以下になりました。
- 基準: 11.0%
- ベスト10日を逃した場合: 8.5%
偶然ですが「敗者のゲーム」とほぼ同じ結果になりました。
たしかにベストの上昇日10日を逃すとパフォーマンスは無視出来ないほど低下します。
ではベストの上昇日10日に加え、ワースト下落日10日を逃した際のパフォーマンスはどうなるでしょうか?
結果は以下のように基準のバイ&ホールド時のパフォーマンスを若干上回ります。
- 基準: 11.0%
- ベスト10日を逃した場合: 8.5%
- ベストとワースト10日を逃した場合: 11.6%
実際の株価は暴騰より暴落の値幅のほうが大きい傾向にあるためパフォーマンスはもっと向上するはずです。
考察
「敗者のゲーム」では
タイミングに賭ける取引がうまくいかないことは、過去に何度も立証されてきた。
とも書かれています。
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それは間違いだ、市場の動向によりCPを調整するのが正しいんだ!!
とは簡単には言えません。
なぜならワースト10日だけ逃がれることができないからです。
暴落に備えてCPを高くしたものの株価は上昇を続けるなんてことは日常茶飯事ではないでしょうか。
運用の歴史を見ると、市場が大底から回復する最初の一週間に、株式リターンのかなりの部分が獲得できることは明らかである。
この一文が追い打ちをかけます。
仮にタイミングを計ってワースト10日を逃れることができても、ベスト10日も逃す可能性が高いのです。
今回の検証結果は奇跡的にワースト10日とベスト10日を逃れてもバイ&ホールド時より劇的なパフォーマンスを得ることはできないことを示しています。
ワースト10日とベスト10日を逃れる神業をやってのけるより、バイ&ホールドするほうが現実的です。
結論
投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に居合わせたほうが賢明である
注意
今回の検証結果は計算ミスや乱数の傾向などによる可能性があります。 検証データが正規分布だから当たり前のような気もします。 検証結果が正しいことを保証するものではありません。
エナフンさんの名言(2)
すっかりエナフンさんフリーク(信者(笑))の私がエナフンさんの梨の木を読んで感銘を受けた名言を紹介します。
第2回目の今回はすでに何回か紹介している名言です。
グロース投資家もバリューを気にするし、バリュー投資家もグロースを気にしないわけではない。
ではグロース投資家とバリュー投資家の違いは何?と疑問の人への一言。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
結局のところ、成長と割安さのどちらをより優先するかで、
グロース投資とバリュー投資が分類される、云々
というのが、洗練された説明と言えるでしょう。
エナフンさんの梨の木 バリュー投資4パターン
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どちらをより優先するかでグロース投資家とバリュー投資家が分類されるんですね。
最初この名言を読んだ時はピンと来ていませんでしたが、たしかに洗練された説明です。
収益バリュー投資家も含め、いくら成長していて優秀な企業でも割安でなければ購入しないのがバリュー投資家なんですね。
エナフンさんの名言(1)
すっかりエナフンさんフリーク(信者(笑))の私がエナフンさんの梨の木を読んで感銘を受けた名言を紹介します。
第1回目の今回は
四季報で騰がる株を見つけていると父親に伝えて驚かれた際の一言です。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「考えても見てほしい。
もし、給料の他に、プラスで100万円でも儲けようと思ったら、いったいどれほどの努力が必要か?
(中略)
そこから得られるリターンを考えれば、例え1週間かかっても、この本(四季報)を読み切る程度の努力なんて大したことではない。」
旧)エナフンさんの梨の木 収益予想は当たらない
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心のどこかで努力しなくても何とかなるだろうと思っていた私には耳の痛い言葉でした。
エナフンさんにとって四季報を読み切るなど大した努力に入らないのです。
一体どれほどの努力をしているのでしょう。
この一言は私を奮い立たせ、努力の必要性を気づかせてくれました。
銘柄選定方法の変化
2014年11月に株式投資を始めてから2017年5月現在に至るまでの銘柄選定方法や損益を振り返ります。
ちなみに損益額は以下のように山あり谷ありで全然儲かっていません。
(2014年11月〜2015年12月)
上昇トレンドの良さそうな銘柄を何となく購入。今思うと本当に何となく選んでいました。
まさに、てきとー投資。今風に言うと「雰囲気で株をやっている」状態です。
ヨネックスのおかげて最初に売却した2015年12月までは順調に利益が積み上がっています。
それ以外の銘柄は大きなプラスもあれば大きなマイナスもあり、±0くらいでした。
この間にYahoo!ファイナンスのアプリの業績ページを見るようになり、
企業の成長具合を何となくチェックするようになる。
順調に利益と株価が上昇している大企業を中長期保有して、他は中小企業者を短期で売買する思想がここで芽生える。
(2016年1月〜2016年7月)
2016年の大発会で富士重工(スバル)を購入、そして日経平均は大発会から6営業日連続で下落。富士重工も漏れなく被弾。
投資開始来の損益がマイナスに投入。
それからは初心に戻りヨネックスを数度売買することで2015年並みの利益まで復帰。
ここで同じ銘柄を複数回売買することを覚える。
(2016年8月〜11月)
ヨネックスが値下がったところで買い戻したらさらに暴落。泣く泣く損切り。
新高値ブレイク投資術と出会う。
新高値の銘柄の中から業績が良さそうな銘柄を購入するも連戦連敗。
新高値ブレイク投資術を気取った雰囲気で株をやっていました。
休むも相場と現実逃避しながらもアメリカ大統領選挙日に購入したダブルインバースでとどめを刺される。全然休めていない(笑)
(2016年12月〜2017年4月)
ペッパー、メディアドゥ、ラクスなど徐々に購入し始めると株価暴騰。
しかし、利確願望が強過ぎて初動もしくは薄利で売却。
成績は上々だが行き詰まる。
握力の必要性を実感。
(2017年5月〜)
収益バリュー投資と出会う。エナフンさんの梨の木を読んで収益バリュー投資を学ぶ。
収益バリュー投資家を目指して勉強中。
「雰囲気で株をやってる」からの脱却を目指して日々頑張っています。
この収益バリュー投資との出会いが長期的に安定した利益の創出と資産1億円達成に繋がると強く信じています。
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