"敗者"を売り、"勝者"を保有するのが正解とは限らない?
初めて「ピーター・リンチの株で勝つ」を読んだときはバリュー投資に対する偏見や流し読みにより身になっていませんでしたが、改めて読み直すと一言一言が身に染みます。
ある人々は、自動的に"勝者ーー株価が上がっているものーー"を売り、"敗者ーー株価が下がっているものーー"を保有し続けている。
これは、咲いている花をむしりとり、雑草に水をやるのと同じことである。
花のくだりはエナフンさんが好きなフレーズです。
しかし、このフレーズには続きがあります。
またある人々は、自動的に"敗者"を売り、"勝者"を保有しているが、これもあまりうまくいくとは思えない。
どちらの戦略も、現実の株価の動きと会社のファンダメンタルズの価値を結びつけているからである。
一見すると「じゃぁどうすればイイんだよ?」って感じです。
「自動的に」は問題ですが"敗者"を売り、"勝者"を保有するのが正解とは限らないと明言されると身が引き締まります。
よりよい戦略とは、ストーリーとの関連で株価がどう動いていくかによって、株の組み入れを増やしたり減らしたりして循環させるとこだと、私は思う。
株価が上がり過ぎていれば売り、また割安になれば買い戻す。
株価が下がっていてもファンダメンタルズが良ければ買う。
と言っています。
有名な個人投資家などがしている保有比率を調整する行為はまさにこれであり、ピーター・リンチが推奨している戦略です。
読み返すと新たな発見があるので今後も定期的に「ピーター・リンチの株で勝つ」などの良書は読み返して理解を深めたいと思います。
- 作者: ピーターリンチ,ジョンロスチャイルド,Peter Lynch,John Rothchild,三原淳雄,土屋安衛
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
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