人気があるファンド≠良いファンド
私が投資信託未経験で右も左も分からなかった時、頼りにしたのがランキングでした。音楽の場合、オリコンなどのランキングで上位の曲は良いと思える事が多いため、ランキングにはそれなりの信頼を置いていました。
"それなりに"と言うのが全てを物語っているのですが、当時の私は人気ファンドランキングに全幅の信頼を置き、「人気があるファンド=良いファンド」と決めつけ、てきとーに良さげなファンドを購入していました。
その結果は以前の記事で書いたのですが、その際「楽天日本株トリプル・ブル≠良いファンド」という印象を与えてしまった可能性があります。でも実際はそうではありません。ファンドにはそれぞれ特色があり、それが私の方針と異なっていただけで"良い・悪い"という訳ではありません。
毎月分配金が出ると利子が入り、「得したな」だったり「再投資して複利を狙うぜ」と思いがちなのですが、実はこれ全然得していません。
分配金を受け取った際に税金を取られるため、再投資する元本が税金の分だけ損をしているのです。分配金が出なければ税金分の元本が減ることもありませんし、再投資する必要もありません。複利効果も十分に発揮できます。
元本が減ることは投資においてマイナスに働くことが多いので"悪"であると思います。
それも特色だと言われるとそれまでなのですが、流行に乗っているだけと思えてしまいます。その証拠に楽天証券の全銘柄ランキング(買付額)のトップ10に入っている5個の毎月分配型ファンドの基準価額は全て設定時(ファンド創立時)を下回っています。しかし、
毎月分配型は良く売れるのです。
分配金以上の値上がりが毎月あれば設定時の基準価額を下回ることはありません。しかしそれができているファンドは上記の5個の中に一つもありません。
つまり元本を減らさずに利子が出ているわけではないのです。身を削って利子(分配金)を出しているのです。
基準価額に分配金額を足すと設定時を上回ってはいるのですが、再投資してもそのパフォーマンスは出せません。しかし分配金が出ていなければそれ以上のパフォーマンスを出せた可能性があります。
「毎月分配型≠良いファンド」です。
未経験者がランキングに頼るのはしかたがないと思います。(自分擁護) しかしランキングに頼るのであれば以下の点を考慮してから選ぶのが良いと思います。
- 毎月分配型ではないこと
- ノーロード(購入手数料なし)であること
- インデックス型であること
手数料の重要性とインデックス型については他の記事も参考にしてください。
この記事が投資未経験者の方に少しでも参考になれば頂ければ幸いです。
※ 投資判断は自己責任でお願いします。