ひこぼしの米国株投資〜オニール、ミネルヴィニ派〜

てきとー投資からの脱却 ~オニールとミネルヴィニの狭間で~

保有銘柄を戦略ごとに分けてみた

現状の個別保有銘柄を戦略ごとに分けてみました。

モメンタム・グロース投資

収益バリュー投資

モメンタム・グロース投資

ニチレイ

言わずと知れた冷凍食品会社です。

大型株でありながらグロース株だと認識しています。

売上高は横這いながら直近2期の純利益は見事な伸びを見せています。
グロース投資と言って過言ではありません。

今期はそこまでの成長が見込めないので今期中に売却するのがよさそうですが、株価は順調に上昇を続けているため売り時に困っています。

ラクス

長期間にわたり成長を続けている素晴らしい企業です。ITを駆使した業務効率向上は今後もトレンドが続くと思われます。

直近の株価は調整が続いているため買い増したい半面、モメンタム枠なのにナンピン買いするのは問題があるのでは?と躊躇しています。

収益バリュー投資

メディアドゥ

電子書籍の仲卸をやっています。20世紀には想像すらしなかった業種ではないでしょうか。

電子書籍の普及が進んできており追い風です。

今期の会社予想が出ていないので何とも言えませんがPERは許容範囲に収まるのではないかと思っています。

モメンタム・グロース投資感が強いですが期待も込めて収益バリュー投資枠に分類しています。

会社予想が7月上旬に発表されるらしいのでそれ次第です。

アルビス

北陸地方で食品スーパーを手がけています。

元々は仲卸をメインとしていましたが小売へのコンサルの実績を活かして小売へとジョブチェンジしました。

小売を始めてからの業績は素晴らしく、経営陣や戦略を考えている人たちが優秀なのではないかと思います。

年始来高値の更新を続けていますがまだ小売業の平均PERには達しておらず割安感が続いています。

まとめ

アルビスのように私も華麗に(エセ)モメンタム・グロース投資家から収益バリュー投資感へジョブチェンジしたいところです。

現在はその移行時期で比率も半々です。

今後も定期的に保有銘柄の戦略を分類することにより、戦略の遷移を記録し振り返りたいと思います。

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※ 投資判断は自己責任でお願いします。

損失が増えるほど元に戻りにくく、利益が増えるほど元に戻りやすい

損切りは素早く行わなければならない。損失が20%になると元に戻るには25%も利益を上げなければならない。

言い方は様々ですがよく聞くフレーズです。

損失率 元に戻るのに必要な利益率
-10% +11%
-20% +25%
-30% +43%
-40% +67%
-50% +100%

上の表から損失が大きいほど、元に戻るのが大変なことがわかります。

では逆に利益が出た場合はどうなるのでしょうか?

利益率 元に戻るのに必要な損失率
+10% -9%
+20% -17%
+30% -23%
+40% -29%
+50% -33%

利益が大きいほど、元に戻るのは簡単になります。

50%の利益を出してもその後に33%の損失を出すと元に戻ってしまいます。

ある年に年始来50%の利益を上げても、その翌年に年始来33%の損失を出すと元に戻ってしまうのです。

常に損失に気をつかう必要があり、ストレスが溜まってしまいます。

損益を確定させない、もしくは年始来などの基準を作らないことでその一端を取り除くことが出来ます。

頻繁に売買はせず基本はバイ&ホールド。日々の損益の計算は購入来で計算するのがストレスフリーで優れた投資法かもしれません。

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モメンタム投資の売り時はオニールが教えてくる

「オニールの成長株発掘法」はモメンタム・グロース投資家であるオニールが提唱したCAN-SLIM手法を紹介しています。

CAN-SLIMは購入する銘柄の選択指針なのですが、この本では他に売却に関する指針も紹介しています。

  • 銘柄選択や投資時期を誤ったらいつ売るか
  • いつ売って利益を確定するか

上記の二章が売却に関するヒントを与えてくれています。

小さな損失は安い保険であり、自分の投資に掛けることができる唯一の保険である。
たとえ多くの株が売却後に値上がりを見せても、損失を少額に抑えるという重要な目標はクリアしている。 そしてあなたの手許には、別の勝ち銘柄を探すための資金があるのだ。

成功するためには資金が必要です。

大きな損失は成功への妨げになりますが、大きな利益の取り損ないは妨げにはなりません。

チャンスを逃しても、資金があれば次のチャンスに備えることができますが、資金がなければ出来ません。

モメンタム投資において大きな含み損は失敗の元です。

自分が犯したいくつかの失敗を詳細に事後分析することは、私にとって大きなターニング・ポイントとなった。
それによって完全に正しい手法を身につけ、将来の成功が導かれたのである。 みなさんは今までに過去の失敗から学ぼうとしたことがあるだろうか?たいていの人々はこれをやらない。

復習が大事であることを思い知らされます。

面倒で皆がやらないことをやる。それが成功への鍵です。

「いつ売って利益を確定するか」の章はオニールが最も価値のある章であり、毎年一回読み返すことを推奨しています。

忍耐力を求める点はモメンタム投資に限らず、他の投資手法においても有用なため一見の価値ありです。

収益バリュー投資に鞍替えしましたが、今後もこの章を定期的に読み返していきたいと思います。

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オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

収益安定性から意味ある成長が認められる銘柄を探す

オニールが提唱したCAN-SLIM手法の「A:年間の収益増加」では収益の増加が意味ある成長かどうかを問いています。

見極める方法として収益安定性を上げています。

収益安定性:
四半期ごとの収益をチャート上に点で示し、その点の周囲にトレンドラインを描き、それが基本的な収益トレンドからどの程度乖離しているかを測る

過去5年間の収益安定性が20~30%以下が望ましく、30%以上は景気循環の傾向がよりつよく、成長の見込みが低いと言っています。

株探のサイトから過去2年程度の収益安定性を求めるシートをGoogleスプレッドシートで作成しました。

収益安定性を以下の基準で評価しています。

評価 収益安定性
S 0~20%
A 20~25%
B 25~30%
C 30~100%

評価SとAが合格です。

下図がメディアドゥの収益安定性の評価結果です。

f:id:hikovo4:20170611160845p:plain

四半期ごとのバラツキは大きそうですが、意外に評価はSになります。

収益も右肩上がりで成長していることが見て取れます。
本当は指数関数のような成長が理想なのですが、そこまではよくありません。

下図がペッパーフードサービスの収益安定性の評価結果です。

f:id:hikovo4:20170611160903p:plain

収益安定性はB評価ですが、収益は指数関数のような上昇カーブを描いています。

収益安定性がB評価以上なら収益安定性より収益の上昇率を重視したほうが良さそうです。

収益安定性の評価シート

作成したシートは以下で共有しています。

docs.google.com

B2セルに銘柄コードを入力するとその銘柄の収益安定性を評価することができます。

株探の仕様が変わった際は使えなくなる可能性がありますので悪しからず。

あまりデバッグしていないので不具合があるかもしれませんがその際も悪しからず。

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オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

CAN-SLIMをモメンタム要素とグロース要素に分類してみた

モメンタム・グロース投資家として有名なオニールが提唱した投資法にCAN-SLIM手法があります。

  • C:当期四半期の1株当たり利益
  • A:年間の収益増加
  • N:新製品・新経営陣・新高値
  • S:株式の需要と供給
  • L:主導銘柄か、停滞銘柄か
  • I:機関投資家による保有
  • M:株式市場の動向

とてもキャッチーな名前のCAN-SLIM手法をグロース要素とモメンタム要素に分類すると以下のようになります。

項目 グロース要素 モメンタム要素
C
A
N
S
L
I
M

前半のCANがグロース要素でN以降のN-SLIMがモメンタム要素です。

グロース要素を学びたい場合は前半のCAN、モメンタム要素を学びたい場合はN-SLIMを重点的に理解するのが良いです。

前回の記事で「オニールの成長株発掘法」の太字を書き写すのがおすすめだと紹介しましたが、
私のノートにはモメンタム要素が大挙しておりグロース要素はごくごく少数でした。

モメンタムに偏るも頷けます。

今後はCANを重点的に学んで収益バリュー投資に活かせるようにしたいと思います。

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オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

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