保有銘柄は新興市場銘柄か?小型株か?
前回、前々回の検証で個人投資家パフォーマンスランキングに参加している個人投資家のポートフォリオに多くの新興市場銘柄、小型株が含まれていることが発覚しました。
では自分のPFはどうか確認してみます。
現状の個別銘柄のPFは以下となります。
銘柄名 | 市場 | 時価総額 |
---|---|---|
メディアドゥ | 東証1部 | 310億円(小型株) |
ニチレイ | 東証1部 | 4600億円(中型株) |
ラクス | マザーズ | 520億円(小型株) |
アルビス | 東証1部 | 400億円(小型株) |
新興市場に属している銘柄は少ないですが、小型株が多いことがわかりました。
しかし小型株は多いものの時価総額が300億円以下の銘柄は一つもありません。
だからと言って今すぐにPFを入れ替えるつもりはありませんが、今後は意識的に300億円以下の銘柄を探してみます。
勝組は小型株を買って勝っているのか?
今回は検証の第ニ弾として勝組の個人投資家は小型株を買っているか検証します。
検証方法は前回と同様に個人投資家パフォーマンスランキングのポートフォリオランキング(2017年5月末)の記事から行います。
票数(保有人数)は考慮せず、純粋に各銘柄の所属をカウントします。
大型株、中型株、小型株の分類は時価総額を元に以下のように定義します。
分類した結果は以下のなります。
24銘柄中20銘柄が小型株というダントツの結果になりました。
小型株を買っているというのは本当みたいです。
前回の所属市場ごとの仕分けではそれなりにバラついていましたが、時価総額の大小で仕分けるとここまで偏るんですね。
では小型株の中でさらに仕分けるとどうでしょうか。
極端な偏りはないものの、300億円未満が多い傾向にあります。
小型なほど効率的市場仮説に綻びがしょうじて利益を得るチャンスがあるのでしょう。
今後は時価総額300億円未満を目安にして銘柄選定をします。
勝組は新興市場を買って勝っているのか?
前回の記事で勝組の個人投資家はジャスダックなどに上場している小型株を主力にしている人が多いと書きました。
今回はその検証の第一弾として新興市場の銘柄を買っているか検証します。
検証方法は個人投資家パフォーマンスランキングのポートフォリオランキング(2017年5月末)の記事から行います。
票数(保有人数)は考慮せず、純粋に各銘柄の所属市場をカウントします。
予想に反して東証1部がダントツに多いことがわかります。
ジャスダックは東証1部に次いで2位ですがダブルスコアをつけられています。
新興市場より東証1部を多く買っているんですね……と結論付けるのは早いです。
これは現在所属している市場を元にした集計です。
中長期で保有していると鞍替えすることもあり、買った時と現在では異なる市場に属していることは多々あります。
特に収益バリュー投資家は小型株を長期間保有しているケースが多く、その過程で鞍替えすることは日常茶飯事です。(鞍替えするような成長株を購入することが多い)
ここ1、2年以内に鞍替えした銘柄を鞍替え前の市場でカウントした結果が以下となります。
ジャスダックとマザーズを足すと東証1部との関係は現在と逆転します。
やはり勝組の個人投資家は新興市場を買って勝っていたんですね。(言いたいだけ)
…
この検証を少し前に実施していたら「めっちゃ東証1部の銘柄買ってるじゃん」で終わっていたかもしれません。
少し角度は異なるかもしれまさんがハワード先生が言うところの二次的思考をめぐらせたことにより今回の結論を導き出せました。
こう言う面でも少しは成長できているのではと思います。
前までは表面上のことにしか見えておらず、その先があることを想像すら出来ませんでした。
今後も色々なことを学び精進していきます。
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今年はイージーモード?
「今年は勝って当たり前」、「今年の成績を実力だと勘違いしてはいけない」などの発言を個人投資家のブログやtwitterで目にします。
私もお陰さまで含み益を重ねていますが、これらの発言の根拠が何か考えてみました。
今年と過去3年間の月次の日経平均の推移をまとめた結果を以下に示します。
2015年は前半に上昇し、後半に下落。2014年と2016年は前半に下落、後半に上昇しています。
それに引き換え今年(2017年)は年始から停滞しており大きな変動はありません。
負けずらいとは思いますが、勝ちやすく勝って当たり前とは思えません。
ではジャスダックではどうでしょうか?
過去3年の傾向は日経平均と大差ありませんが、今年(2017年)の傾向は随分と印象が異なります。
2015年の前半以上の上昇をしており、まさにイージーモードです。
上記の発言をしている個人投資家はジャスダックなどに上場している小型株を主力にしている人が多いため納得がいきます。
私は指数では日経平均を意識していますが、勝組の個人投資家はジャスダックを意識しているのかもしれません。
勝組に見習って私もジャスダックを意識してみます。
イベントだらけで忙しいこんな世の中じゃ
先々週の金曜日に四季報が発売になった影響で、先週は値動きが変わった銘柄が多数あったと思われます。
このように株価に影響を与えるイベントは多数あります。
私がすぐに思いつくのは以下の4つです。
アメリカ・雇用統計発売は毎月第1金曜にあります。その他は以下のようなスケジュールとなっています。
- 1月: 金融政策決定会合
- 2月: 第3四半期決算発表(3月期企業)
- 3月: 会社四季報 春号発売、金融政策決定会合
- 4月: 金融政策決定会合
- 5月: 本決算発表(3月期企業)
- 6月: 会社四季報 夏号発売、金融政策決定会合
- 7月: 金融政策決定会合
- 8月: 第1四半期決算発表(3月期企業)
- 9月: 会社四季報 秋号発売、金融政策決定会合
- 10月: 金融政策決定会合
- 11月: 第2四半期決算発表(3月期企業)
- 12月: 会社四季報 冬号発売、金融政策決定会合
毎月何かしらのイベントが複数あり、その度に値動きが大幅に変わる可能性を秘めています。
日々の値動きに一喜一憂するのはよくないですが、トレンドを把握することは重要なため意識していきます。